発達障害とは

発達障害とは

発達障害とは脳機能の発達に関係する障害です。特に対人関係とのコミュニケーションを取ることが苦手ですが、優れた能力を発揮し才能的な部分もあります。周りから見てアンバランスな様子が理解されにくいという特徴がありますが、子ども達が個々の能力を伸ばし、社会の中で自立していくためには、乳幼児期からの「気づき」と「適切なサポート」、そして親御様や周囲の人達の理解がとても大切になっていきます。

ASD(自閉症スペクトラム・アスペルガー)の
よくある困りごと例

・集団行動が苦手
・予定変更、行事が苦手
・気持ちの切り替えが苦手
・理解、記憶が苦手
・共感力の強さ弱さ

ASD(自閉症スペクトラム・アスペルガー)の
よくある困りごと例

・集団行動が苦手
・予定変更、行事が苦手
・気持ちの切り替えが苦手
・理解、記憶が苦手
・共感力の強さ弱さ

LD(学習障害・学習症)のよくある困りごと例

・字を書くのが苦手
・文章を読むのが苦手
・計算が苦手
・話を聞くことが苦手
・理解、記憶が苦手
・課題を投げ出す、取り組めない

ADHD(注意欠陥多動性障害・注意欠如多動性症)の
よくある困りごと例

・落ち着き、集中力がない
・席を離れる、立ち歩く
・忘れ物が多い
・注意が向かない、気づかない
・気持ちの切り替えが苦手
・他の子に手が出る、物を壊す

子ども達が将来、社会で生き抜いていくためには、コミュニケーション能力が必要になってきますが、対人関係が上手くいかないと幼稚園や保育園などの集団生活が始まった時に様々な問題や困難に直面することが想定されます。
適切なサポートがされていないと、幼保園や小学校に就学した際、通うことがストレスとなり、不登校や引きこもりなどの2次障害につながる場合もあります。子ども達が、社会に適応する力を身につけながら自分らしく成長できるようにするためには、特性に早期に気づき、適切な療育をしていくことが重要です。
ここでは、発達障害に気づくためのポイントを挙げさせて頂きます。気になるところがあればmico micoへお問い合わせください。

特性を持つ子どもに現れる特徴
人との関わり方・一人遊びが多く、一方的でやり取りがしにくい。
・おとなしすぎて常に受動的。
・大人や年上の子、年下の子とは遊べるが、同級生とは遊べない。
コミュニケーション・話は上手で難しいことは知っているが、一方的に話すことが多い。
・おしゃべりだが、保育士や指導員の指示が伝わりにくい。
・話を聞かなければならない場面で席を離れてしまう事が多い。
・相手の話を聞いておらず、上の空。
イマジネーション
想像性
起してしまう・相手にとって失礼なことや、相手が傷つくことを言ってしまう。
・友達がふざけてやっていることを勘違いしていじめられていると思ってしまう。
・集団で何かをしている時にボーッとしていたり、ふらふら歩いていたりする。
・急な予定変更時に切り替えが出来ず、癇癪を起こしてしまう。
注意・集中・一つのことに没頭すると話しかけられても聞いていない。
・落ち着きがなく、集中力がない、いつもぼんやりとしている。
・忘れ物が多い、毎日のことなのに支度や片付けができない。
感覚・ざわざわした音に敏感に耳をふさぐ、雷や大きな音が苦手
・靴下をいつも脱いでしまう。同じ洋服でないとダメ、手をつなぎたがらない
・極度な偏食
・揺れているところを極度に怖がる、隙間など狭い空間を好む
運動・身体がくにゃくにゃしていることが多い。
・床に寝転がることが多い
・極端に不器用、絵やひらがなを書くときに筆圧が弱い、食べこぼしが多い
・力加減の調整が苦手で、乱暴に思われてしまう、大きすぎる声を出すことが多い
学習・話が流暢で頭の回転が速いことに比べて、作業が極端に遅い
・難しい漢字を読めることができる一方で簡単なひらがなが書けない
・字が汚い
・図鑑や本を好んで読むが、作文を書くことは苦手
情緒・感情・極度な怖がり
・些細なことでも注意されるとカッとなりやすい。
・思い通りにならないとパニックになり、癇癪を起す。
・一度感情が高まると、なかなか興奮がおさまらない。

特性があるといっても、種類や程度によっての違い、年齢や性格などによっても現れ方が違うため、生活の中での困難なこと、苦手なことも一人ひとり違います。
そのため、その子の特徴に応じて配慮し、支援していくことがとても重要です。家族や幼保園など、周囲の人達がどのように配慮し声をかけていくべきなのか、またmico micoで意識して取り入れている配慮をご紹介致します。

1.できたことを褒めできないことを叱らない

特性のある子ども達は、他の人が簡単にできることでもうまくできないことがあります。本人ができないことや失敗したことを責めたり、叱ったりすると、本人が「自分はだめだ」と落ち込んでしまったり、他の人や批判的・攻撃的・反社会的行動傾向が強まったりしてしまいます。注意をする場合は、頑張っていることやできたことを褒めたうえで、できなかったところはどのようにすればもっと良くなるかを肯定的、具体的に伝えるようにしています。

2.視覚的な情報を提示して説明する

自閉症などの広汎性発達障害(こうはんせい)の特性をもっている人の多くは、言葉で言われるよりも、目で見て分かる情報のほうが理解しやすいと言われています。写真や絵などを用いながら子どもが既に理解している言葉を使って説明するようにしています。

3.説明や指示は短い文で順を追って具体的に説明する

子ども達は曖昧な表現を理解するのが苦手です。言葉で説明するときは、短い文で、一つずつ順を追って話すようにしています。そうすることで話を理解しやすくなり、見通しがもてるようになります。

4.善悪やルールをはっきりと教える

子ども達は、暗黙の了解や社会のルールが分からないことがあります。いけないことや迷惑なことははっきりと教えています。注意したり、叱ったりするだけでは、どうしたらよいのか分からないので、具体的にどのようにしたらよいかを伝えるようにしています。

5.発達障害の子供(人)を温かく見守る

子どもが騒いだり、パニックを起こしたりしているときに「なぜ親は叱らないんだ」と周りの人はいら立つ場合があるかもしれません。少しの時間待つことで無理に叱るよりも早く混乱から抜け出せることもあります。周囲の人にこうした知識があるだけで、本人も家族も楽になれます。mico micoでもそうなったときは注目しすぎず、落ち着いてからお話しを、思い出すことによってパニックを起こす場合は何事もなかったかのように違う場面へと切り替えることがあります。

6.安心・安全な環境を整える

子ども達の中には、人混みや大きな音、光などの刺激を苦手とする子もいます。
そのような刺激による不快感を大きくしないよう、安全で安心できる環境づくりを行っています。

大抵の場合、「親の育て方が悪い」、「親のしつけがなっていない」と周りから責められ、つらい思いをされてこられたと思います。しつけようとして子どもを叱ってもまた同じことを繰り返し、途方に暮れてしまうことがあったのではないでしょうか?
このようなお悩みをお抱えの方は一人で抱え込まず、まずは当事業所までご相談ください
お力になれることがきっとあるはずです。全力でサポートさせて頂きます。