ABAとは

ABA(応用行動分析)とは人の行動を個人内の問題とせず環境との相互作用の結果として捉えることで、新しい行動や問題行動の解決などに応用していく理論と実践の体系です。1930年台にアメリカのスキナーによって応用行動分析学が生み出されました。発達障害を持つ子どもたちの行動を理解し、問題行動を減らし、適切な行動を増やす働きかけをします。

問題行動の原因を見つける

ほとんどの問題行動は次の4つの強化子のうちのどれかによって強化されていることが研究で明らかにされています。
子どものその行動を引き起こす原因が右図の4つのどれに当たるかを見分けます。

DTTとABC分析

mico mico ではABA・DTT(離散試行型指導法)と呼ばれる指導法を用います。DTTはセラピストと子どもが1対1で、主に机上で行う ABAの中でも特に効果の高い方法です。
先行刺激を提示して、それに対する行動を形成し、行動に対する結果を提供するという一連の流れを短い時間で複数回繰り返し行っていきます。

つまり、「Aのとき(場所や人、環境など)、Bをしたら、Cになった」という形です。これに当てはめて考ていきます。

4つの問題行動のうち「1.要求の実現の強化子」に当てはまることになります。

問題行動の対処法

1.消去
子どもが癇癪を起しても絶対に要求を叶えないこと、叱ることも一種の注目なので無視をする手法のことです。
2.他行動分化強化(DRO)
先ほどの例では、おもちゃ売り場に到着する前に「泣かないでいい子にしていたらお菓子をひとつ買ってあげるよ」と言葉掛けをし、泣かずに通れたら沢山褒めてお菓子を買ってあげるなどの方法です。
3.罰
他の方法がどれもうまくいかない場合最後の手段として用いることがあります。
4.事前の工夫
問題行動が起こりにくくなるように、予め物理的、時間的な環境を調整しておきます。特定のものがパニックや癇癪を引き起こすのなら、それが目につかないように取り除いたり隠したりしておきます。

課題進行表